海外ウエディングの知識
そうすると、次に「実際は披露宴の費用と言ってもほとんどが出席されるお客さまにお出しいただいているわけです。
具体的には、友人なら2万円ぐらい、上司や先輩なら2万13万円、親せきなら3万15万円ぐらい、お招きする人の顔ぶれによって多少違いますが、平均すると2万700013万2000円のお包みをいただくわけです」とお話しさせていただいて、「この人たちは、『せめて自分の飲み食い分ぐらいは』という気持ちでお包みをしてくれるわけですから、それを受けておもてなしをすることを考えればいいのです」とお話をさせていただきます。
そして、その後、「ですから、昔は『お祝い事は倍返し』といわれていましたが、今ではそんな必要はありません。
今お話しさせていただいたように、お祝いを頂いたことを頭に置きながらご予算を組み立てれば、出席していただいたお客さまにも失礼がなくなりますよ」とお話をさせていただくわけです。
つまり、二つ目の理由は、「お客さまに失礼のないようなおもてなしをする」ということをきちんと伝えるためのキーワードになるということなのです。
「出席したことがある」というキーワードをお客さまから引き出して、「あっ、それならおわかりいただけると思いますが」と言って、自分の伝えたいことを相手の思いに託しながらお話をすると、よく理解していただけるわけです。
そして、その上で「ご安心ください。私がお二人には喜んでいただけるように、そしてお集まりいただいた皆さんには失礼にならないようにいろいろとアドバイスをさせていただきますから」と続ければ、お客さまも大船に乗ったつもりでこちらの意見に耳を傾けていただけるようになるわけです。
お客さまが思っている本心は、必ずしもお客さまが口に出しておっしゃっていることとは隈らないのです。
ですから、本当に大切なことを前面に引き出して差し上げると考えて、自信を持ってアドバイスするべきなのです。
目的は、披露宴を安くあげることや、面白くして差し上げることでは決してありません。
披露宴を通じて二人が幸せになること、そして出席していただいた皆さんに満足していただくこと、感動を伝えてあげることなのです。
そのためにも、人数を増やせば費用がかさむという誤解、そして何よりも披露宴はばかばかしい、もったいないという誤解を払拭させてあげなければならないのです。
そのことは、披露宴という人生最大のイベントを大切なコミュニケーションの場所 として育てていくために、そして、そのことによって披露宴を私たちの大切なビジネスの機会として育てていくために、とても重要なことなのです。
披露宴をメイン商品と考えて目標件数をしっかりと設定するわけですが、ここまではどこのホテルでも考えることは一緒です。
でも、会場取りをしっかり決めることはまだまだ実行できていないホテルが多いようです。
でも、本当にメイン商品に育てあげるつもりでいるなら、まだまだそれだけでは体制が整ったとは言えません。
私はかつお節の精神と呼んでいますが、宿泊部門やレストラン部門、パーティー部門が、施設が遊休になっている情報を積極的に知らせて、それを披露宴獲得のために有効活用してほしいと身を削る気持ちを持てば、ホテル全体にダシが効いて、披露宴がもっともっと受注しやすい環境になるのです。
シ−ホークホテル&リゾートでは、たまたま客室が1000室以上あるという特徴があります。
フロント部門の協力を頂いて、そのことを利用して披露宴を挙げた後も何かと客室をお二人で使いやすく便宜を図ることにしました。
披露宴を挙げていただいた私たちのホテルは、皆さんの思い出の場として永遠にご利用いただくための第二の現住所という触れ込みです。
基本的な考え方は次のとおりです。
結婚する前は二人とも愛情があってそのために時間もお金も使えたわけですが、結婚した後は愛情があってもなかなか二人のために時間とお金を使うことは難しくなってきます。
そこで、ホテルが二人に「よりお幸せになっていただく」ためにお手伝いをするわけです。
「『何かうれしいことがあったら』『せめて月に一度は』、お二人にとって一生の思い出の場所であるシ−ホ−クホテル&リゾートで非日常uを味わってください」と。
「いつまでも新鮮で美しいお二人であるために」ということで、「宿泊を5年間いつでも10%引きで、飲食も5年間10%引きで」というプランを出させていただきました。
もちろん、「夫婦お二人(子供さんはもちろんOK)でご利用の場合に限らせていただきます」というフレーズで、です。
この意味は、「私たちのホテルは披露宴を挙げていただくことだけが目的ではありません。
お二人に幸せになっていただきたいから、ケアの行き届いた私たちのホテルで披露宴を挙げられることをお勧めしているのです」ということになるわけです。
フロント部門やレストラン部門の理解と協力をいただいた上での遊休施設の有効活用です。
そのほかにも、他部署の応援によるアプローチはたくさんあります。
大切なことは、ホテルのすべてのセクションがホテルの収益を整えるために協力しているということです。
そして、そのために一番効率的で効果的な披露宴の目標件数を達成するために全員が参加しているんだという気持ちを持ってもらうことなのです。
具体的な例を挙げますと、披露宴の見込み客が来られると、213日間有効な宿泊券を差し上げることがあります。
平均稼働率制%と言っても、1000室以上のホテルですから毎日平均して200室は空室になっているわけです。
客室の比較的余裕のある期間を使って、「私たちのホテルで披露宴を挙げていただくと一生思い出の場になりますので、思い出の場所としてふさわしいかどうか試泊されて体験してみてはいかがですか」と言って、お部屋を取って差し上げるのです。
若いカップルが地元の都市ホテルに宿泊することは、ほとんどまれなことですから、m組のうち5組ぐらいのカップルは大喜びです。
実際にはもともと空いている部屋を使うのですから、マイナス分は直接の経費だけで、宿泊代金がそのまま損になるということではありません。
これがもともと泊まる予定の人を割り引きしたのでは、割り引きした金額分だけ損をします。
この考え方をオボチユニティ−コスト感覚と言いますが、オポチユニティ−コストで考えれば、わずか2000から13000円の変動コストの分だけのマイナスです。
でも、このコストで200万から1300万円の披露宴を獲得することができると考えれば安いものです。
予定される披露宴に対してわずか0・1%のコストで済むわけです。
100人のうち1人しか売り上げに結び付かなかったとしても、わずか1%のコストです。
しかも人を引きつけるための4大要素である「意外性」「実利性」「話題性」「ニュース性」がほとんどあてはまる強烈なアプローチになります。
そして、さらにありがたいことに、このコストさえ吸収することができるのです。
お泊りになる二人がせっかくの機会だからと考えて夕食をとっていただいたとすれば、仮に2000円以上の食事を二人でとっていただいて4000円以上の売り上げを計上すれば、2500円以上の粗利益が出ます。
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